阿蘇ベイエリアプロジェクト

about
阿蘇ベイエリアプロジェクトとは

与謝野町には、山、川、海、すべての自然環境が町の中にあります。与謝野ブランド戦略の拠点と位置付ける阿蘇ベイエリアの役割は、阿蘇海を主役に据えた新しいストーリーに従って町を再構築し、与謝野ブランド戦略のコンセプトである「みえるまち」を体現することにあります。かつて、岩滝港から与謝野町産の農産物や織物を全国に届けていた阿蘇ベイエリアは、賑わいのある港町として、ヒト・モノ・コトが集積していました。そうした港町というあり方を現代に蘇らせ、人との出会い、素材との出会い、体験との出会いに満ちた、活力あふれるベイエリアとなることを目標とし、様々なプロジェクトを展開しています。

※与謝野町字弓木、岩滝、男山を対象区域とし、阿蘇海に面した阿蘇シーサイドパーク周辺エリアを重点エリアとしています。

plan
阿蘇ベイエリア活性化マスタープラン

阿蘇ベイエリアプロジェクトを進めるためのプラン策定にあたっては、平成27年年9月から平成28年2月にかけて、全4回のワークショップ「与謝野ラウンドテーブル」を開催しました。多くの住民の皆さんや与謝野町に関心を寄せる方々にご参加いただき、町の課題やポテンシャルの抽出、具体的プロジェクトの発案などを行い、まちづくりに対する住民の皆さんの機運を醸成するとともに、参加者の創造的な意見を反映し、「阿蘇ベイエリア活性化マスタープラン」を策定しました。

与謝野町は、丹後ちりめんをはじめとする白生地生産とそれを支える撚糸・製織の技術、日本人の食生活の基本となる米や野菜の生産とそれを支える京の豆っこ肥料づくりなど、加工前の良質な“素材”の生産に長けた町です。そこで本計画では、与謝野町を“素材づくり”の町とし、阿蘇海“最奥”という言葉が表す「遠くにある、どこか神秘的で、かつ本質が隠されている場所」のイメージと合わせて捉え直しています。

《メインコンセプト》

「みえるまち・海の玄関」
− 新しい人・新しい素材・新しい体験に出会うまち

《与謝野町の新しいストーリー》

天橋立に守られた靜かなる海 − 阿蘇海。
その最奥に位置する“素材づくり”の町 − 与謝野町。

project
10のプロジェクト

マスタープランのメインコンセプトである「みえるまち・海の玄関」を実現する「10のプロジェクト」を策定しました。下記の方針に基づき、様々な取り組みを展開しています。

重点エリアでのプロジェクト展開イメージ
重点エリアでのプロジェクト展開イメージ

1. 阿蘇海「あそびの海」づくり

阿蘇海と周囲の山・川・町を含めた環境を一体的に改善するとともに、新たな水上アクティビティを生み出すことで、誰もが体感したくなる美しく魅力的な阿蘇海をつくります。

2. 船で渡るまち

船の航路を失った阿蘇ベイエリアに再び海上交通を取り戻し、船の駅や桟橋を整えることで、海辺の町としての与謝野町の魅力を引き立たせます。

3. スローモビリティのまち

車主体の交通環境から、徒歩・自転車・公共交通利用の人に優しい交通環境へ。「まち歩き」促進のため歩道・舗装・サイン等を計画的に整える他、サイクルステーションや自転車道の活用を図ります。

4. 美しい海岸づくり

阿蘇海沿いのランドスケープを整えることで、バイパスと柵によって遠ざかってしまった町と海との結びつきを取り戻し、住民の憩いの場となる魅力的なウォーターフロント空間をつくります。

5. 賑わいあふれる阿蘇シーサイドパーク

パーク内に公園や阿蘇海での活動を支える中心施設やキャンプエリア等を整えるとともに、水路・柵・植栽等のランドスケープを部分的に変更し、阿蘇海や市街地と一体感のある公園に進化させます。

6. 規制緩和と町並み保存

規制緩和により、空き家や公共空間の民間による積極的な利活用の促進を図ります。また、歴史的・伝統的な木造家屋や機屋を保存し、町並みを守ります。

7. 交付金・補助金等の活用

まちづくりの財源として地方創生交付金等を活用する他、「海の京都」事業の適 用範囲を阿蘇ベイエリアに拡充します。

8. まちづくり法人の設立

空き家の管理・改修・リース事業、カフェ・ホテル等の運営、起業支援、情報発信等を担う、エリア構築の主体となる民間団体の設立を支援します。

9. 機屋と水路の賑やかなまち

民間事業スタートアップ支援を通して、 遊休不動産(公有・私有)を活用し、与謝野ブランドのブランド力を押し上げる 新たなカフェ・レストラン・ショップ・ホテル等を一軒一軒増やしていきます。

10. 与謝野ブランド発信拠点づくり

与謝野町を体感できる「みえるまち」の拠点を、阿蘇ベイエリアに開設します。