YOSANO OPEN TEXTILE PROJECT

ひらく織 まとめ

平成27年(2015年)の夏の終わり。産業振興を担当する役場職員の方から、ひらく織の前 身となった織物業後継者育成事業に声をかけてもらったことから、ひらく織は始まりまし た。

当初は「今の自分たちの世代に必要な事業ではないのでは?」との懐疑的な思いを抱きつつ参加したのが正直な気持ちでした。活動する中で数年間を見据えた事業であることを知り、そうであるなら、自分たちが本当にやりたいこと、やらなければならないことを活動の中心に据えたいと担当者に懇願。「産地交流事業」へと舵を切り直し、「ひらく織」が船出しました。

なぜ産地交流だったのか。それは、機場から離れずに黙々と仕事をしている同世代のメン バーは、和装、丹後ちりめん、それも白生地のことしか知らなかったからです。さらに、 産地の織物従事者の8割が60代以上ということを踏まえると、まだ自分たちが後継者の内 にこれからのことを考えておかないと、あと10年もすれば人も設備も商売もどうにもなら なくなる。そうなる前に、普段の生活に身近な洋服に使われる生地はどこで作られていて、どのように成り立っているのかを自分の眼で確かめた上で、自社や産地、織物業界のこれからのヒントをつかみとりたい。そんな思いが産地交流へと向かわせました。

「ひらく織には入るけど、産地交流には参加できるかどうか…」と言っていたメンバーも、一度参加すると自分たちがいかに“井の中の蛙”だったかを知り、持ち前の能力が開花。訪問先でそれぞれの視点から感想を述べ合い、全体で共有する相乗効果も現れ、回数を重ねるごとに充実した産地交流になっていきました。

自分たちが普段扱っている絹糸やシャットル織機以外のモノや産地を担うヒト、その背景 にある考え方、ものづくりの姿勢、商売のやり方など、いろんなことを見聞きして感じたこと。それは、“まだまだやれることはある”ということ。

商品開発や設備投資、人材育成面など、メンバーそれぞれで成果は少しずつ出始めていま すが、真の成果が見られるのは20年後だと思っています。ひらく織に参加するのとしてな いのとでは全く違った結果になったというのは今からでも分かります。

貴重な時間を割いて対応していただいた訪問先の方々をはじめ、連携して支えていただいた関係機関の方々、メンバーの考えを汲み取って事務局の仕事にとどまらず、しっかりとマネージメントしていただいた役場担当者の方々、そして機場を離れている間にその穴を埋めるように働いていただいた従業員の方々のためにも、私たちは頑張ります!

大きく発展することは約束できませんが、地域に根付く大切な産業をより永く続けていけるように。

 

ひらく織実行委員会 委員長 高岡徹

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